そしてオーケーゲストハウスで幕は下りた・最終回

荷物も送ったし罰金も払った。
ここまでくると残されているのは癒しの時間。
そう、酒飲んでマッサージでも受けて旅を終わりにしてしまうのだ。
我々夫婦は今回の旅の出来に合格点をつけ、その勢いで北斗晶似のゲストハウスへと向かった。

しかし、どうも僕の体調がおかしい。
重い荷物が無くなっただけではなく、仕入れという肩の荷が下りたせいか、今度は溜まっていた疲れに気づきはじめたのだ。
見る見るうちに生気が減退しはじめ、フラフラになりながらゲストハウスに到着する。



例の北斗晶似は、口癖のように「オーケーオーケー」と解りやすい英語で僕らと会話をしてくれるのはいいが、肝心の部屋の方はいっこうに用意ができないでいる。
それでもこの北斗晶の笑顔が素敵なのと、「オーケーオーケー」がおもろすぎたので、この人の経営する宿屋で最後の身支度をしてみたいという気持ちは変わらない。
我々はとりあえずタイマッサージのフルコースをしてもらいに、近くのお店に足を運んだ。

かなり疲れているのだ。
加えて気持ち悪さと吐き気、寒気、などなどが一気に噴き出し、至福のひとときであるはずのマッサージタイムが、タイ古式本来の意義である、民間療法としての施術へと目的が変わった。

だが、そんなもので病が治れば医者はいらない。
気持ちよかったものの、気持ちは相変わらず悪いという変な状態となってしまった。
計画ではこの後、例のカオソーイを食べたなんでも屋食堂で、ガンガン食べてガンガン飲むという、アジア旅なら誰もがやる暴飲暴食をやって帰ろうかとなっていたが、それはあえなくキャンセル。
妻は消化不良といったところだと思うが、僕は本当に消化不良なのだ。
なにがなんだか訳がわからない。どうにもならない。



結局、早い夕方の時刻にゲストハウスに逃げ込み、ようやくチェックインに成功した。
ニコニコ顔の北斗晶似に質問する。「ここで靴を脱ぐんですか」
北斗晶似は答える。「オーケーオーケー」
「多分3時間くらいでチェックアウトすると思うんですが」
「オーケーオーケー」
と、会話が成立しているんだか成立していないんだか、わかんないような内容となってしまった。

それでその部屋の方だが、扉を開けた瞬間目に飛び込んできたのは、まったく何もないという、極めてシンプルなお部屋であった。
通常その言い方をしてしまうと、おそらくマイナスなイメージを伴ってしまうと思うが、今回は違う。
なんと言ったらいいのか、昔学生時代、不動産屋に案内されたアパートの一室とでも言おうか、家財道具がなにもない、ガランとした状態、そこから新生活が始まるような、そんなワクワクする感覚なのだ。



僕は思わずベッドに転がり、天井を見上げた。
この感じ。この感覚。
畳みこそないが、壁のにおいや床のにおい、そんな古い家特有の落ち着きが待っていたのだ。
最終日のラスト数時間にして、今回の旅のハイライトが待っていたとは思いもよらなかった。

こんな旅もあるのだ。
妻は窓を開け、まぁ決していいとは言えない景色を眺めていた。
そこからは、大したことのない日常のありふれた風景が転がっていたに過ぎない。
上半身裸のじいさんが、ビールの空きビンを片付けていたり、ネコがじっとしていたり過ぎないのである。
そんなありきたりの風景の窓からは、風がゆるりと吹き、汚れた白いカーテンがゆらゆら揺れた。

オーケーゲストハウスの思い出はこれで終わりである。
しばらくしないうちに僕は半寝してしまい、エアコンはつけずに天然クーラーと、ヘリコプターみたいな安宿特有の天井に付いた扇風機で涼をとったが、むしろその方が気持ちよかった。
チェックアウトの際は倒れそうになりながらもお礼を言ったつもりだが、もうちょっと明るくしなくてはいけなかった。
北斗晶似にはすまない気持ちである。
たった3時間弱の滞在であったが、それでも必死で、また来るから、いいホテルでしたと告げてきた。



帰路のフライトではほとんど口もきけず、吐きそうになりながら吐けず、ずっと横になっていただけであり、買っておいたパンすら食べることができなかった。
帰国後も思うように回復はせず、どうなるのかと冷や汗ものであったが、帰宅後はなんとかなった。
ただし、ナムプリックのニオイを嗅いだだけで、気持ちが悪くなりそうで、帰国してからすでに3か月以上がたったが、未だにタイ料理が食べれないでいる。

ついでに妻は僕と交代するかのように同じ病で倒れ、しかも僕の時とは比べ物にならないほど具合が悪かったようだ。
何度も吐いたし、寝たくても寝つけなかったらしい。
おそらく同じ食べ物が原因かと思われるが、まぁ原因を究明するよりも、チェンマイの豊かさが忘れられないでいる。
ロングステイがいったいいつになったら実現するかわからないが、夫婦で行くならもう一度行きたい都市ランキングの今のところ第1位である。


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罰金刑も体験しました・チェンマイ

さてさて。
チェンマイのうまい物は紹介したし、買い物も遊びもそれなりに紹介はできた。

ここに来る前はバンコクと上海にいて、やはりそれなりに食べたり遊んだりもした。
どうだこのボリューム。
でも、実はたった7日間の日程に過ぎない。うちチェンマイは3日間のみだ。
当然移動は深夜便が多く、体はズタズタ。そろそろ体が限界に近づいていた。

そうはいっても最終日。ノルマはある。
この日は朝から雑貨をちょこっと探し、その流れで郵便局から船便で荷物を送る計画だ。それが終わればすべての行程が終了することとなっている。
体力はそこまで持続すればOKなのであり、その後はタイマッサージでも心ゆくまでいただき、悔いなく帰国しようという算段なのである。



帰国便はまたしても深夜便だ。
これを読んでいる方々にも、同じような経験があると思うが、帰国便が深夜発の場合、できれば夜までホテルの部屋を使いたいという願望がおありではなかろうか。

仮に規約通り朝の時間帯にチェックアウトしてしまうと、汗だくだくになってもシャワーが使えないし、仮眠もとれない。
なにかと不便をした挙句に、深夜移動で日本到着まで着替えすらできなくなってしまうのだ。
汗臭くないか、靴下は大丈夫か、帰国後の山手線で他の乗客が自分に近寄らないなんてことはないだろうか?
気にならないか?僕は気になる。



それでこれまで泊まっていたホテルのフロントに駆け込み、半日分の延長を希望するから半額で使わせてくれと頼んだところ、あっけなくフロントの女性に一言で冷たく断られてしまった。
元々この女性は常になにするのではなく、いつもカウンターの中で引っ込んでしまうタイプの人間なので、ホテルの造りはよかったが、ソフト面ではなにひとついいことなかった。
まぁ仕方ない。向こうには向こうの都合っていうものがある。

それで1泊分払うつもりで安宿を探してみたら、歩いて10分も離れていない所でそれなりの安宿を探すことができた。
バックパッカーが泊まりそうな質素な木造2階建てだが、考えてみたら今回の旅のテーマはバックパッカーなのだ。
夫婦旅なのでこれまで予約サイトでそれなりのホテルを選んでいたつもりだが、ようやく本領発揮といったところである。
さぁこれからが旅の本番なのだ。



宿屋の女性は、以前、食器洗剤のテレビコマーシャルで出演した、北斗晶のそっくりさんみたいな陽気な人であった。
多分去年か2年くらい前のCMなんじゃないだろうか?
北斗晶に本当に似ているのではなく、なんとなく似ている人ばかりが集まり、中には外人さんも混ざっていたあのCMだ。
その、ちょい似というのがなんともウケて、記憶に残っている人も多いのではないかと思う。

北斗晶似のタイ女性の、その陽気な言動と身振り手振りで、我々は大歓迎されているのだと知るに至った。
ただし、いざチェックインしようと思ったところ、部屋の方はまだ先客がチェックアウトしておらず、僕らはスタンバイという状態になってしまった。

前泊のホテルから引き揚げた荷物は、彼女らのゴロ寝部屋に置かせてもらうこととなってしまったが、まぁしょうがない。
午後になったら昼寝でもさせてもらい、夜の7時くらいにシャワーでも浴びて帰り支度するつもりだったので、この時点で部屋が使えないのはいいだろう。こちらも最終日で忙しいのだ。



次に我々は、郵便局へ向かおうとしていた。
まずは妻がトゥクトゥクで荷物を担いで移動し、それと並行して僕は帰りの交通手段のために空のバイクを郵便局まで回送した。

順調に郵便局まであと数十メートルまで来たのだが、そのちょい手前で、ピピピーッと笛が鳴った。
検問だ。警官は僕のバイクの前でこん棒を突き出して、停止しろと命ずる。
ヤバいがこれを制止する訳にはいかない。



警官は僕に免許証を見せろと言う。
すでに判ってはいたが、まずはトボけて日本の運転免許証を堂々と見せる。
警官はニヤッと笑い、ポケットから四つ折りに畳んであった用紙を開きはじめ、「そうじゃなくってコレコレ、国際運転免許証だろっ」と、見本のコピーを見せ始めた。
まぁ事故を起こしているのではないし、運の良かったことに妻を後ろに乗せてもいなかった。
しかもボロいとはいえヘルメットだって着用している。国際運転免許を持っていないだけの微罪に過ぎないのだ。連行されることはないだろう。

結局1000バーツの罰金が科せられたが、多分これって警官の小遣い稼ぎなのは間違いない。
やり取りの末、1000バーツから500バーツまでの値引きができたが、地獄の審判みたいな消耗戦を繰り広げてしまい、やはり釈然とはしない。
こんなのアリかよ、と不満もあるが、最悪のことにならなくってよかったとも言える。

郵便局でその顛末を妻に説明し、妻も苦虫を噛み潰したような気分であったようだ。
しかしこんなことをここで報告してしまうと、まったく反省心のない不道徳なバカ夫婦だと思われるのかが心配である。
まぁある意味タイの日常作法だと思っていただけたら幸いだ。

文頭にも書いた通り、今回の旅では欲張りに、大いに食べて買い物して、そして遊んだ。
そして最後に罰金刑が待っていたというのは、旅が清く精算できたものとして、心地よい敗北感といったところだろうか。


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花の都でやさしさに触れる・チェンマイ

さて、今回チェンマイでいちばんよかった点は何だと聞かれたら、それは迷いもなく、人のやさしさと花がきれいだったことを挙げるだろう。

花に関して僕ははそれほど詳しくはないが、ブーゲンビリアやハイビスカスなど、日本の寒い地域ではあまりお目にかかれない南国系のフラワーや、日本でもお馴染みのペチュニアなどの草花が、どの通りを通っても、どこのお宅の前を通って植えられていて気持ちがよかった。



それは多分、放っておけば育つくらいの温暖な環境に恵まれた部分もあるかと思うが、花が育つというのは、やはりそこに暮らす人の気持ちの表れなのでなないかと思う。
前回号では身障者への配慮を書いてみたが、そういった特別なシーンではなく、単にモノを買ったり道を尋ねたりする普通の出来事であっても、僕らはかなり気持ちのよい体験ができていた。
考えてみたらその身障者の体験だけでなく、無名食堂もそうであったし宿屋の水場もそうであった。
モン族市場のせんべいオバサンもバイク屋の兄ちゃんもみんなそうで、そういった体験談が今回のチェンマイ編であったのだ。

行った先々でいろんな体験をさせてもらったが、それらはみんなチェンマイ市民のお陰なのだと、あらためて認識した。



チェンマイ市内には人間の輪ができ、西洋人もかなりの人数で暮らしているのが現状だ。
僕らが利用した洗濯屋さんも店主が西洋人で、我々に配慮して丁寧に受け取りの説明をしてくれていた。
商売の方は決してうまくいっているとは思えないが、そんな事はそれほど気にする必要はないのだろう。
この町にいると人生何が大切で何が愚かなのか、あらためて見直してみたくなった。

そう言えばここに暮らす現地の若者だって、みんな品行方正で優等生な姿だとは限らない。
ある意味チェンマイはかなりインターナショナルなので、僕には理解しがたい髪形をしている男や、騒音をまき散らしそうな雰囲気のグループもいる。

そういった連中は周囲の事をほとんど気にもせず、自分らの勝手を通そうとするのかと思いきや、今回我々はそういった被害には会わなかった。
見た目は悪そうであっても意外なほどやさしい。
そのギャップにしばし感動する。チェンマイはまさにそんな町であった。



逆にあるお寺での出来事であるが、散策ついでに寄ってみた際、入場料(管理費名目)の請求があった。
普通に払って入場したが、まったく見るべき物はなかった。
ちょうど本堂を改修中であり、もしかしたら資金目当てで入場料を徴収しはじめたのではないだろうか。
結局場内を半周くらいして出てきてしまった。
俗なるものに清さがあり、聖なるものに俗なる心があるとは、さすがはタイランド、うまくバランスが取れているわいと叫びそうになってしまった。



次にこんな話題を。

タイ式マッサージ屋で、我々はけっこう中国人と間違えられていた。
我々が中国人に似ているというよりは、おそらく、この手の夫婦物が今では圧倒的に中国人観光客の場合が多く、そんなデータが間違いを起こさせているのでないだろうか。
事実人気マッサージ店は中国人客からの予約でいっぱいとなっており、僕らは受付の女性と中国語でやり取りをすることとなってしまったくらいである。

実はここに来る前、タイに来る中国人観光客の質がかなり悪く、地元で暮らすタイ人がかなり迷惑しているという情報をキャッチしていたが、僕が見たり聞いたりしたところ、それほどのことではないように思えた。

確かに中国語で書かれた注意書き看板は数多く見られたが、それは英語表記の下に書かれていた訳であるし、実際聞いてみると、迷惑というよりかは、いっぱい利用してくれるいいお客さんというところで落ち着いていた。

自分らの習慣をそのまま持ち込むのはやめて欲しいが、そんなこと言ったら先進諸国似たようなことをやっているではないか。
うるさくって困るのは別に中国人だけではないのだ。



思えば数十年前の日本人に対する醜聞とよく似ている。
団体でワーワーやって来て、せっかちに動き回って荒らして去っていくというのは褒められた行動ではないが、それくらいで怒るようでは観光業はやってられないし、観光地にそれはつきものだ。

それより観光に従事している多くの方々が、中国語をマスターしていたのがすごい。
おそらく中学校なんて通っていないようなマッサージのオバサンまでもが簡単な中国語を操っていたし、そこまでではなくとも、簡単な英語でフルにコミュニケーションを計ろうとしていた。

僕はそれほどタイ語を話せるわけではないが、それでもこの国人たちと会話をしていると、「タイ語が上手なんですね」と、いつもベタ褒めしてもらっている。
おだてられて嬉しいのはもちろんだが、そうやってコミュニケーションは育っていくのだ。
おそらくあまりにひどい発音で、タイ語に聞こえないタイ語かもしれないが、それでも話さないよりかは伝わるし、心も伝わる。



そんな思いは最終日に大きく花開くのであるが、その続きは次回ということで。


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食べるチェンマイ

翌日は朝からチェンマイでいちばん有名な雑貨市場、ワローロット市場へと繰り出した。
その市場の周辺では、モン族のオバサンたちが昔ながらの青空露店を開いているのだ。
ヘンプロールやバティックも扱っており、ついつい購入してしまった。



そのモン族のオバサンたちが、着ている民族衣装からは想像しにくい、やけにカラフルなおせんべいみたいなものを食べているのが気になった。
買い物をした勢いで、僕もそのカラフルなせんべいを少々強引にいただいてみると、これがまた案外うまい。
どこで売っているのか聞いてみたところ、同じワローロットのお土産街で売っているとのことだ。
民族服を着たモン族のオバサンが、観光客が買うようなチェンマイ土産を食べていたとは恐れ入った。

当然そのせんべいを探しに食品街へ向かい、いくつか購入。
地元の人がおやつ代わりに食べるだけあって、お値段はものすごく安かった。
そのついでに、タイ料理には欠かせない、ナムプリックという調味料を買い込んだりして、楽しい時間を過ごした。



このナムプリックという調味料、日本で言えば味噌にあたり、ものすごいニオイを発する発酵食品となる。
この匂いを嗅いだだけで唾が出てきそうになればタイ料理通と呼べるのかもしれないが、善し悪しは別として、とにかく強烈な発酵っぷりである。

タイでニオイの元といえば、ドリアンがその代表格として君臨しているが、僕的にはこのナムプリックの方に軍配を上げる。
おそらくだが、ドリアンはお土産や自分用として観光客がホテル内に持ち運びするのに対し、ナムプリックは地元の人しか買わないため、その存在自体がメジャーになっていないからではないだろうか。
その差なのだろうか。ナムプリックお断りというホテルは、僕の知る限りないようだ。



そのナムプリックだが、用途によっていくつかの種類に分かれる。
僕の買ったのはタイカレー用ナムプリックで、現在も家の冷蔵庫の中で眠っているが、開ける度にものすごいニオイを発散させている。

メーカー物ならキャップのついた容器に入っており、ニオイの拡散はある程度防げるのであるが、自家製品はそうはいかない。
こいつがいると牛乳の紙パックなどにもニオイが付着してしまい、牛乳を飲む度に、微かにこの発酵したニオイが漂ってくるのだ。
食べずしてタイの味を思いださせてくれてありがたいとは思えず、逆に牛乳の新鮮な風味を台無しにしてしまう、全くありがたくない食材として冷蔵庫に鎮座してしまう厄介者だが、手に入らない貴重な品と思うと捨てる訳にはいかない。

時どき思い出したかのように作りはじめるタイ料理のための、代えの効かない本場直輸入の手作り調味料となる。
くさいはうまいのだ。

そのナムプリックがたっぷり入った、カオソーイという名前の麺が今回の主役だ。
カオソーイというのはチェンマイを代表する名物であり、ナムプリックの他にもココナッツや揚げた豚皮などが入るマッサマムカレーの麺版みたいな味だ。
僕はこのカオソーイをこれまで何度か食べたことがあり、実を言うとそれほど評価をしてはいなかったのだが、今回のカオソーイは格段にしてうまかった。

まさかこのブログを読んで、ご自身のチェンマイ旅の参考にしている人はいないと思うが、そのカオソーイ屋、専門店ではなく普通の大衆食堂の1品として並んでいる。
いちおう紹介させてくれ。旧市街の幽霊建物でお馴染の、アノダードホテル前だ。
いつも地元民+ロングステイ外国人で大賑わいのお店となる。





大衆食堂で思い出したが、なにげなく入ったソムペット市場近くの食堂が忘れられない。
ツーリスト街の一角なので外国人の方が多いが、その中に視覚障害者のタイ人客がいた。
お店の人はそのお客さんが来たと同時に手を差し伸べ、まずは席を案内する。
次にメニューが読めないためひとつひとつ料理の品を読み上げ、注文の品が決まったら今度はトイレを案内していた。
その間、他のお客のオーダーや会計はすべてストップしてしまい、僕らが席を立つのがずい分と遅れてしまう原因となってしまったが、それは今思い出してもとても心地よい時間であった。
見た感じその視覚障害者はご近所の人ではなく、付き添いの人も付けずに2名で入店している風である。
周りの人がこんな親切なら付き添いなんて必要ないし、仮に付き添い者がいたとしても、お店の人がこれくらいしてあげていれば、その人たちも息抜きできるであろう。



タイのお店すべてがこれくらい親切だということではないが、型通りの接客というか、無駄なく利を追うことばかりに囚われてはいけないという教訓をこんなところからいただいた。




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田舎者を尋ねて三千里・チェンマイの田舎

田舎、田舎と言っても、観光地の田舎は田舎ではない。
真の田舎と言うのは、人も田舎者でなくてはダメなのだ。

よし、今日のテーマは田舎者だ。田舎者万歳!。

前回紹介した田舎食堂を颯爽と後にした我々は、再びバイクにまたがりテケテケと速度を上げた。
交通量が異常に少なくなり、対向車もほとんどなくなった。
時速は安定して40キロをキープするようになってきた。



そうしていると、竹や籐細工を扱う、カゴ屋さんを見つけた。
どんな物を扱っているのか、まずは覗こうとしている矢先、牛を乗せたダットサントラックが止まった。
そうなのだ。この辺ではこういった大小様々な籠がまだまだ現役で必要なのだ。
牛飼いの夫婦もなにかしらを買い求めていたが、僕の方はこの牛トラックに気を取られてしまい、牛の写真を撮ったりなんかしてしまったため、どんな買い物をしたのか不明となってしまった。
まさに田舎者的行動だ。



それで、カゴ屋さんはこんな感じだった。
主に魚を採るためのビクが売られており、その他、梅を干すような大き目の平ざる、ニワトリ捕獲用の釣鐘型カゴなどが売られている。
どれも日本ではなかなか使い道がないが、せっかくなのでインテリアとして変わった形であるビクを1つ買うことにした。
こんなお店で買い物ができるのは本当に幸せで、記憶の1ページとして残ることだろう。
我々はすぐにこの場所を離れられない気持ちになっていると、更に1台のダットサントラックが止まった。





これはなんと説明したらいいんだろう。
リーフというか、ワラ葺き屋根のタイ版のような物である。まるで腰蓑だな。
例えばニワトリ小屋などを作るとき、なるべく壁は通気性を良くしたりしないといけない。
このように干し草で編んだ1枚すだれみたいなものがあれば、かなり便利に小屋が作れるはずだ。

この原始人の腰蓑みたいな商品、日本でもガーデニング関係で使えそうだ。
聞いてみたところ1枚なんと20バーツ(60円)。ええっ?そんなに安いの? びっくりしてしまったが、よくよく考えてみたら1枚あたりのサイズが異常に大きい。
ガーデニングのラティスとはサイズ的に合いそうもないのだ。
今回チェンマイからは郵便局から荷物を送る予定になっており、指定された段ボールのサイズには合わなさそうだ。
考えてみて買うのを辞めてしまったが、もしもこんなリーフで、自分の家の庭を改造したらおもしろかったかもしれん。
そう思うと後悔ばかりが先に立つ。
迷ったら即実行することが肝心だが、今回もまた大魚を逃がしてしまった。
大魚ではなく、小さな魚を捕まえるためのビクだけは1つ買っておいたが。



それでもこんなビクを持っている日本人は早々いないぞ。
僕はちょっと得意そうにカゴ屋を後にし、その後、いろんな場所で僕がこのビクをクビから掛けていたら、いろんな人から声をかけられもした。
ビクビクしてないでせっかくの旅なんだからな、ちょっと楽しんでみようということだ。

そうやってぐるぐる廻っているうちに、僕らはチェンマイ県からランプーン県に入っていたようだ。
幹線道路からはとっくに離れてしまっており、すると日本でもそうだが、昔の街道というのは道が蛇行していて、ドライブする楽しさが更に増す。
田舎のガソリンスタンドに立ち寄る。
この古さと土煙がいい。
満タンではなく、100バーツ分とか、そういった給油の仕方もあるので、僕は後者を選んだ。
おばちゃんがホースを持ち上げると、ガランガランとポンプ音がした。



奥ではドリンクも売っていたので、僕はレッドブル(タイではカチンデーンと呼ぶ)を飲むことにした。
レッドブルは元々タイが発祥で、このデザインにカチンときたオーストリアのビジネスマンが、本国に持ち帰りレッドブルという名前に変身させ、世界中で売られるようになった経緯がある。
効き目はさすが本場だけあって、というようなこともなく、実はタイ国内ではM150(エムローイハーシップ)という、けっこう単純な名前で、僕的には好きになれないドリンク剤の方が人気だ。
まぁなんでもいいが、バイクを降りて、カチンデーンをぐびりと一口飲んでみれば、もういっぱしの田舎者かもしれない。



そうやって牧場を見学したり、カニを捕まえているおばちゃんを冷やかしたりして時間を潰した。
果樹園ではライチに似た果物、ランサーが植えてあり、ちゃっかりいただいてしまっていたが、通り過ぎていく近所の人も、ただニコニコしているだけで、いっこうに咎める人はいない。
こんなにたくさん実っているのだ。少しぐらいちゃっかりいただくのは、タイではノープロブレムなのだ。



それでもひとつだけ達成できなかった残念項目がある。
僕のブログ内に、アジア酒場放浪記というカテゴリーがあるが、このコーナーの更新をするのがひとつの楽しみであった。
この流れでタイの地酒、ラオカーオを紹介しようと思っていたのだ。
バンコクなどの都市部ではラオカーオは手に入りにくく、メーカー物の粗悪品が売られているに過ぎない。
聞けば北タイの田舎に行けば、密造レベルで作られているとも言われていたので、ぜひどんな酒であるのか知りたかったのだ。
まぁ帰りの運転も僕がしないといけない訳だし、深く追求するようなこともしなかったので、出会えないのは仕方がないことだが、市場や商店を覗いてもそのようなお酒を扱っているようなこともなく、次回にかけてのこれはテーマになるだろう。




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Author:べぇべぇべぇ
アジア各地で仕入れの仕事をしながら旅を続けてます。

記事は市場や路地裏などを舞台にした、人間ウオッチングが中心になりますので、交通手段や食堂、ホテル、そういった旅の身の回りも登場します。
旅のスタイルは、トレンドとはほど遠い、アナログ的な旅となりますので、参考にならないかもしれません。

街歩きが好きな旅人、大歓迎です。ブログを通じてお互いコミュニケーションが取れればと思ってます。

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